会員の紹介

2017年4月掲載

着実な仕事で周囲の信頼を日々少しずつ得ていくことは欠かせないことです。



    

国立研究開発法人
国立環境研究所環境計測研究センター
研究員

梅澤 拓


Q. 学部・大学院での専門

地球物理/博士(理学)(東北大学)


Q. 過去の研究履歴(略歴など)

東北大学大学院理学研究科 研究支援者・特別教育研究教員: 温室効果気体の観測研究
マックスプランク化学研究所 ポスドク研究員: 航空機観測による大気中微量気体の観測研究
国立環境研究所 特別研究員: 航空機観測のデータ解析研究


Q. 現在の専門分野(仕事の内容)

温室効果気体や関連微量気体の大気中の時空間変動を観測によって明らかにし、その変動要因を追究すること。


Q. この分野に入ったきっかけ

天文学に憧れて大学に入りましたが、少しずつ手の届く自然に目が移るようになりました。学部生の頃は高層大気・惑星大気の研究室に所属しましたが、ガイア仮説の不思議に触発され、地球の大気組成を研究するために、大学院では温室効果気体の観測を行う研究室に移動しました。それ以来、計測手法やデータ解析手法等を学びながら大気科学に携わっています。


Q. 現在の研究(仕事)の魅力やおもしろさ

地球の大気組成は大気に接するあらゆるものと相互に影響します。大気を通して自然と人間社会を眺めること、そのために複雑な観測データを読み解いてゆくのが魅力だと思います。また、専門性が深くなると、「こんなことを考える人は世界で数えるほどしかいない」という領域に出会います。そのような世界のエキスパートを日常的に意識しながら仕事を進めるのはとても刺激的です。


Q. これまで研究(仕事)をしていて辛かったこと(解決策なども)

論文を書くことは重要な仕事のひとつですが毎回辛いです。厳しい指摘の前に立ち尽くすことも多いですが、実際には立ち向かう以外に道はないので、課題をひとつひとつ潰してゆきます。また、海外ポスドク帰国後の国内ポスドク期間は求職活動や国内への再適応に苦しみました。幸運にも理解してくれる人たちが周囲に少しでもいたことが支えだったと思います。


Q. 研究(仕事)以外の楽しみや趣味

子育てと仕事でほとんど精一杯です。


Q. 進路選択を控えた大学生、大学院生へのメッセージ

研究者を目指すのであれば、決意の早い・固い人は強いです。ですが、やりたいことを見つけること・それができる場所に辿り着くことに時間がかかったとしても、それまでの目の前のことにも自信が持てる仕事を続けましょう。着実な仕事で周囲の信頼を日々少しずつ得ていくことは欠かせないことです。


Q. 民間経験・海外経験

ドイツのマックスプランク化学研究所で3年間ポスドク研究員として勤務しました。現地のプロジェクトで雇用され、研究チームの一員としての貢献を求められる中で成果を出せたことは大きな自信になりました。英語圏でもないため生活の苦労は多かったですが、上司のパーソナリティに率いられた研究グループの雰囲気が良く、また社会・職場での子育てへの理解が大きく、公私ともに助けられました。

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