会員の紹介

2014年4月掲載

短い目で見ると辛いことも、長い目で見ると役立つことが多い



    

京都大学 白眉センター
特定准教授

時長 宏樹


Q. 学部・大学院での専門

大気海洋相互作用、気候力学 / 博士(地球環境科学、北海道大学)


Q. 過去の研究履歴(略歴など)

2012-2014年: ハワイ大学国際太平洋研究センター 研究員
2009-2012年: ハワイ大学国際太平洋研究センター 客員研究員
2007-2009年: ハワイ大学国際太平洋研究センター ポスドク研究員
2005-2007年: 海洋研究開発機構地球環境観測研究センター ポスドク研究員


Q. 現在の専門分野(仕事の内容)

気候変動および変化に伴う大気海洋相互作用の研究


Q. この分野に入ったきっかけ

大学で専門分野を決めようとしていた当時 (1997/98年頃)、20世紀最大と言われているエルニーニョ現象が世界各地で異常気象を引き起こしました。
エルニーニョ現象もそうですが、気候や気象の現象が身近に体感できる興味深い研究分野と感じたことがこの分野に入ったきっかけです。


Q. 現在の研究(仕事)の魅力やおもしろさ

私の研究では、船で観測された世界中の海上気象データをよく使います。そのデータは古いものでは17世紀中頃まで遡ります。
そのように今から300年以上も昔の航海から得られたデータと向き合って、過去の気候や現在までの気候の変化を解明することは、考古学にも似た要素があって楽しいですし、やり甲斐がある研究だと感じています。


Q. これまで研究(仕事)をしていて辛かったこと(解決策なども)

自分の研究以外の仕事に追われて研究するための時間がどうにもとれず、自分の未熟さと相まって苦労した時がありました。
私は研究に専念できる環境を求めて渡米しましたが、あの多忙だった時期の経験が私の研究の随所に活かされていることを最近実感しています。
短い目で見ると辛いことも、長い目で見ると役立つことが多いものです。
そういった意味でポスドク時代に苦労することは決して悪い事ではないと思います。


Q. 研究(仕事)以外の楽しみや趣味

最近までハワイのホノルルにいましたので、休みの日は家族と共にビーチや公園で過ごしていました。


Q. 仕事とプライベート(家庭など)のバランス

忙しい時は休日にオフィスに出かけることもありますが、基本的には家族との時間を大切にしたいので定時出勤・帰宅を心がけています。


Q. 進路選択を控えた大学生、大学院生へのメッセージ

気象や気候に関わる問題は日本だけでなく世界的に非常に関心の高い研究テーマで、様々なアプローチが必要です。
インドア派、アウトドア派、理論派、実践派などそれぞれの適性を活かせる研究内容が必ずあると思いますので、少しでも関心を持っているのなら、きっとやり甲斐のある研究ができると思います。
この研究分野で就職することや、仕事を続けていくことに不安を覚える方も多いと思いますが、高い志さえあれば日本だけでなく海外の大学や研究所で働くことも可能です。
実際に多くの若い日本人研究者が海外でも活躍しています。


Q. 民間経験・海外経験

アメリカでは、研究でも教育でも個々の長所を最大限に活かすという傾向が日本よりも強いと思います。
研究者個人が自分の研究に専念できるように、研究環境のセットアップ、データ整備、仕事に関わる事務手続き等の大半は専門のスタッフが行います。
仕事の範囲が明確で、分業が確立したシステムは医療に関しても顕著であると感じました。

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