会員の紹介

2018年4月掲載

異分野とのコミュニケーションもいかがでしょう?



    

産業技術総合研究所
太陽光発電研究センター
研究員
(気象研究所予報研究部
客員研究員)

大竹 秀明


Q. 学部・大学院での専門

気象 / 博士(地球環境科学・北海道大学)


Q. 過去の研究履歴(略歴など)

弘前大理 地球科学科:学部生 海氷の季節、経年変動
北海道大院 地球環境:修士・博士課程 冬季の筋雲の発生要因
気象研究所 客員研究員:数値モデルの検証、航空機観測データの解析
(研究対象が、海氷⇒雪雲⇒雲粒⇒太陽光と、どんどん空間スケールが小さくなっています)


Q. 現在の専門分野(仕事の内容)

気象観測や予測データを再生可能エネルギー、電力・エネルギー分野に応用する研究。具体的には、太陽光発電の出力予測、推定技術の開発を主に行なっています。太陽光発電の出力が把握できる、予測できる情報、火力発電所や揚水発電所の運用、蓄電池の運用への活用が期待されています。
予測を活用した最適な電力システムの運用は、皆さんの電気代を少なくする(無駄に払わない)ことに繋がります。


Q. この分野に入ったきっかけ

2011年3月まで気象研究所にて人工降雨・降雪の研究を行い、震災直後に産業技術総合研究所へ入所し、再生可能エネルギーに関する研究をすることになりました。偶然ですが、入所後研究は追い風ムードに。


Q. 現在の研究(仕事)の魅力やおもしろさ

異分野の研究者や企業の方と接触する機会が多くあります。産業技術総合研究所に入って7年目になりますが、おそらく名刺500枚は交換したかと思います。研究には使っていませんが取得した「気象予報士」も名刺交換で顔を覚えてもらうのにだいぶ役立ちました。気象データの活用先がまだまだたくさんあることがわかりました。気象データは使い方がわからないという異分野の方が多いので、そこを突破すると、気象から様々な分野でイノベーションを引き起こすチャンスがあると感じます。


Q. これまで研究(仕事)をしていて辛かったこと(解決策なども)

産業技術総合研究所に入った当初は、気象予報は一から説明しないと理解されないので、できるだけわかりやすく説明するにはどうしたら良いかプレゼンの仕方をいろいろと考えました。工学系の人たちはプレゼン能力が高い人が多いので、その点も参考にさせてもらっています。


Q. 研究(仕事)以外の楽しみや趣味

酒。野球。マラソン。元スキー部でしたので雪山に行きたいのですが、遠いので、あまり行けていません。最近は産まれた0歳児の息子に遊んでもらっています。


Q. 仕事とプライベート(家庭など)のバランス

仕事では日中の時間や出張などの移動時間を大切にする。土日の家事は自分がやります。春からは子供の保育園への送り迎え担当。休みはマラソンをしていますが、走っているときの方が、良い図や解析の案が浮かんだりして急いでメモしてみたり。


Q. 進路選択を控えた大学生、大学院生へのメッセージ

工学分野での気象のニーズは非常に高いです。しかし、現状でも気象の専門家が工学分野にあまり多いわけではありません。異分野に飛び込んだ時は全く違う分野の勉強を多くしないといけませんが、その分多くのことを学び、お互いに連携することが可能になります。視野も広がりますので、異分野とのコミュニケーションもいかがでしょう?


Q. その他

気象研時代は人工降雨・降雪をテーマに雪・雨を降らそうとしていましたが、産総研・太陽光発電センターでは曇ると発電しないため、曇る、雨・雪が降るはタブー!?です。しかし、晴れて発電するかどうかは、雲を研究すること他なりませんので、私の研究は、テーマは違えど雲の研究で首尾一貫しているのも述べておきたい点です。


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