会員の紹介

2017年4月掲載

まだ誰も知らないことを発見できるかもしれない「ワクワク」の瞬間がたくさんある。



    

神戸学院大学人文学部
講師

福島 あずさ


Q. 学部・大学院での専門

気候、気象、地理教育 / 博士(理学、首都
大学東京)、修士(教育学、東京学芸大学)


Q. 過去の研究履歴(略歴など)

首都大学東京 リサーチアシスタント: 降水量長期変動解析(アジアモンスーン地域)


Q. 現在の専門分野(仕事の内容)

今の職場では、レクチャラー(任期付講師)の立場ですが、講義とゼミ(卒論指導を含む)で週6コマを担当しています。そのほかに、学際的な学部の性質を活かした哲学カフェの運営に携わっており、学生と異分野の教員が対等に「議論する」場を通じて、科学ってなに?というような根源的なテーマについて考える機会を作る活動もしています。
研究は(なかなか進みませんが・・)、南アジア、特にヒマラヤ南麓域(ネパール、インド北東部、ブータン)のプレモンスーン季とモンスーン季の降水現象に興味があり、現地での観測やデータ解析を進めています。さらに職場のプロジェクトで、神戸市長田区で常時地上気象観測をしており、そのデータも利用した海陸風に関する研究を学生と進めています。また趣味的な研究として、建築学や文化人類学の研究者と、居住中の築100年前後の古い民家(町屋)で室内環境の計測と住まい方調査を行い、住み継ぎ手を増やすため、室内環境の快適性を評価する手法を考えています。


Q. この分野に入ったきっかけ

最初から明確な目的を持って進んだわけではなく、その都度悩んで進路を決めてきました。高校3年の夏にJST主宰の「サイエンスキャンプ」に参加し、気象研究所でレクチャーを受けたのですが、その時には「気象の道には進みません」と話した記憶があります。しかしなんの幸運か、気づけばこの道で食べさせてもらっています。もともと、台風や大雨のとき、外に出て雨の強さを感じてみたり、天気図やグラフを描いて眺めたりするのが好きだったので、面白いと思うことを追いかけてきた結果かなと思っています。
なお、高校生のときに興味を持っていたもう一つの道、建築についても、いろいろな接点が見えてきて、いくらか面白い研究ができそうに思えてきたので、日本建築学会にも入り、目下勉強中です。


Q. 現在の研究(仕事)の魅力やおもしろさ

それまで知らなかったことを新しく学んだり、まだ誰も知らないことを発見できるかもしれない「ワクワク」の瞬間がたくさんあることが魅力かなと思います。データを眺めたり、考えていて気がついたことが「自分しか知らないかも!?」と思ったときは特にワクワクします(その後、類似の論文を発見してがっかりすることもしばしば・・)。また観測などフィールドでの体験は、日々予想不能な新しいことばかりが起こるので、これもまたワクワクします。ちなみに、授業やゼミでも、たまにびっくりするような反応が学生から返ってくることがあって、ある種のワクワク感があります。


Q. これまで研究(仕事)をしていて辛かったこと(解決策なども)

辛いことは日々多いです。プログラムを書くのが苦手なので、それがうまくいかないとき、観測データが思うように取れていないとき、論文がうまくいかないとき、英語でのプレゼン・・・。でもこれといった解決策はないので、とにかく気持ちを落ち着けて「粘る or やる」だけです。問題をクリアしたときの達成感が一番のご褒美になり、辛かったことなど一切忘れてまたやろうと思えてきます。


Q. 研究(仕事)以外の楽しみや趣味

アウトドアなら旅行、キャンプ、山。車の運転も好きです。
インドアならマンガ、映画やドラマ。あとは飲み会、お茶会など、人とじっくり話ができる集まり。


Q. 仕事とプライベート(家庭など)のバランス

休日はメール対応をしないようにしています(でも返事が遅れて迷惑をかけることも・・)。
家事は分担していますが、気分転換にもなるので、家にいるときはできるだけするようにしています。でも仕事が忙しいときは、疲れ切って寝るだけという日もよくあります。よりよいバランスを模索中です。


Q. 進路選択を控えた大学生、大学院生へのメッセージ

私も進路を決めるときにはいろいろと本当に悩みました。どこの大学や院を選ぶか、研究分野をどうするか、職業をどうするか、そしてそれが自分に務まるのか。これらは繋がって人生という一つの道になることは確かですが、失敗を恐れて最初からかっちり計画を組んでしまうのは、もったいないのでは?と思っています。そのときの自分の気持ちに正直に「いま、なにをしたいか?」だけで進路を選んでもいいと思います。いざその道に一歩踏み出してみると、おのずと次のステップが見えてきて、不安も消えていったりするものです。私自身がそういう経験をしてきたので、やってみたいけれど自信がない、将来が不安、と迷っている方にも、気負わず、研究の扉を叩いていただきたいなと思っています。

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